出産のケア

出産の前兆は陣痛です。陣痛が起こると腹部が収縮したり、態度がそわそわしたりします。外陰部が粘液でぬれ、胎児を包む胎膜が見え始めると出産の始まり。

胎児は尿膜と羊膜というふたつの膜に包まれていて、胎児が産道を通ると尿膜が破れて破水が起こり、最初の子犬が産まれてきます。母犬は子犬を包んでいる羊膜を破り、子犬のへその緒を噛み切ります。母犬は次の子の誕生まで、最初に生まれた子犬を舐めて乾かし母乳を与えます。

こうして子犬は一頭につき平均30分から1時間間隔で産まれます。陣痛は夜に始まることが多いようです。できるだけ愛犬のそばに居て、お産のサポートをしてあげましょう。

【出産に至るプロセス】

1:陣痛が始まると腹部が収縮し、呼吸が荒くなります。外陰部がぬれてきたら出産の合図です。
2:尿膜が破れて破水し、産道を流れます。この水のおかげで、胎児は産道をスムーズに通ることができます。
3:母犬は産まれた子犬をおおっている羊膜を破って、赤ちゃんを舐めてからへその緒を噛み切り胎盤から離します。
4:母犬は胎水で濡れている子犬をなめて乾かし、次の子犬が出てくるまでの間、最初の子犬に母乳を飲ませます。

【出産時の緊急事態と対処法】

産まれても母犬が何もしない!
急いで羊膜を切ってはがして、子犬を軽くマッサージし、呼吸を確認してから、糸でへその緒をしばり、縛った先2cmくらいの部分を切って胎盤から離します。それからぬるま湯で子犬を洗ってタオルで拭いてやります。

陣痛が続くのに産まれない
陣痛が1時間以上続いても子犬が産まれず、外陰部に変化も見えないときには、何か問題があるかもしれません。獣医師に連絡しましょう。

赤ちゃんが息をしていない
死産の恐れがありますが、生後15分以内なら蘇生も可能。体をマッサージで刺激します。胎水で窒息していることもあるので、子犬を上下に振って水を出したり、飼い主が口で吸い出します。

母犬が子犬を踏んだ
子犬の数が多いと母犬が子犬を踏んでしまうことも起こります。踏まれたら、子犬に傷がないか確認します。出産直後は母犬や子犬の様子に注意しておきましょう。

外陰部から緑の粘膜が出た
胎児に酸素や栄養を送る胎盤が、出産前に子宮から外れてしまったサインです。